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ナッツの中からこんにちは

#KimOhNo で大騒ぎする理由

キム・カーダシアンが自身の下着ブランドに「kimono」という名称を使い、商標登録まで申請して物議を醸している件で、ここ数日私は大騒ぎしているのですが、その理由を記していきたいと思います。

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【2019.07.01 追記】
キム・カーダシアンが自身のTwitterInstagramアカウントで下着ブランドの名称を再考すると投稿しました。
まだ商標登録取り下げたりという手続きまではしていないと思うので引き続きウォッチし続けたいですが、まずは一歩大きな前進です!


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キム・カーダシアンて誰?

アメリカのセレブで実業家の女性です。
カニエ・ウエストの奥さんで、Instagramのフォロワー数1億4000万人超というグローバル的には物凄い影響力がある人です。
日本の総人口よりも彼女のフォロワー数の方が多いのです。
すでにインスタグラムで#kimonoと検索すると、トップの画像はキム・カーダシアン補正下着の画像が出てくるほどです。

彼女は自身の知名度と影響力を活かして、香水やコスメ、ゲームアプリなどの事業を展開し、いずれも大成功を収めています。
しかし一方で、以前も自身のコスメブランドのプロモーションで顔を黒く塗ったメイクを施し、黒人差別ではないかと批判を受けたりしています。
また、1年前にも、最初に「KIMONO INTIMATES(キモノ・インティメイツ)」の名前で商標登録の申請をした時にも批判が殺到していたという経緯があります。
それでも「kimono」という名前で下着ブランドの発表に踏み切ったということは、こうした批判があることも想定した上でやってますよね?と思っています。
さらに日本でG20が開催され、彼女が表紙のVogueが発売になるタイミングでの発表、完全にkimonoの商標登録を本気で狙っていると思います。

炎上商法でしょ?騒いだら負けでは?

確かに彼女はお騒がせセレブなので、お得意の炎上商法なのかもしれません。
でも、それを分かった上で私は大騒ぎしています。

今回も騒動を受けて、キム・カーダシアンはkimono に関して「着物をリスペクトしているが商標登録の申請はやめない。商標登録されても着物をkimonoと呼ぶ事を制限しない」というコメントを出しています。
しかし、一国の民族衣装の総称を使う権利を外国の一個人が管理・許可・独占する事がそもそも大きな問題だと思います。
日本の伝統衣装の「着物」を指すときは「kimono」を使っていいわよ、と言われているわけです。あまりにも日本や着物のことをバカにされています。

日本の伝統衣装の「kimono」とキム・カーダシアン の下着の「kimono」は棲み分けはできるのかもしれませんが、大騒ぎせずに商標登録をすんなり通すということは、民族衣装の総称を一個人が独占することを許すということです。
これが前例になったら、他の民族衣装なども同じことが起きてしまうかもしれません。

だから大騒ぎしているだけに見えても大騒ぎし続けないといけないのです。
世界的なムーブメントにする必要があるのです。
ここで諦めたら彼女の炎上マーケティングを皆で手伝っただけで終わってしまいます。

京都市も書面で理解を求めたり世耕弘成経済産業相もツイートで反応したりと動き始めたようですが、国として抗議をするくらいのことだと思います。

商標登録されちゃいそうなの?kimonoって一般名詞としてアメリカでも定着しているから通らないんじゃないの?

例えばAppleAmazonのように、一般名詞でも明らかに別ジャンルであれば商標登録は通ります。
彼女は以前からずっとKIMONOを商標登録の申請して拒否されているようで、それでもキモノ・ソリューションウェアのような形でしつこくグレーゾーンを狙ってきているようです。

今回の件も、被服についてはおそらく拒絶されるでしょうが、カバン類についてはKIMONOが商標登録されてしまうリスクがあること、
また、ランジェリー類についても「ランジェリーはkimonoとは全然特性が異なるので一般名称ではない」と主張しているので、下着も登録されてしまう可能性もあります。

詳しい内容は下記の記事が分かりやすいと思います。

【参考】

商標登録されたらどうなるの?

もし商標登録されてしまった場合、
たとえば、米国においてKIMONO Shopと看板やタグを付けて着物を販売している店で、合わせて下着やかばんも売っていた場合に、下着やかばん類を指定商品とした商標権を行使される可能性が出てきます。
呉服屋さんや着物のリサイクルショップでも、着物を着るのに必要な和装ブラや肌襦袢長襦袢などの下着類は売っていますよね。和装バッグもあります。
また、着物のハギレを使ってリメイクしたバッグなどもKimono bagといった形で売れなくなるかもしれません。

【参考】

また実際にアメリカでは、昨年こう行った事件があったようです。

商標登録されなきゃいいの?

私は個人的には商標登録をしなくてもブランド名称の「kimono」を変えてほしいと思っています。
それは、キム・カーダシアンが日本の人口を超えるほどのフォロワーを持つ巨大なインフルエンサーだからです。

世界には、日本という小さな国があるということを知らない人がたくさんいます。
日本が描かれていない世界地図が普通に流通している国もあるのです。
ましてや着物(kimono)というのが日本の伝統衣装であることなど全く知らない人が多くいます。

その人たちが「kimono」という単語を知ったのがキム・カーダシアンの下着だったら、kimono=下着だと認識されてしまいます。
SNS時代のインフルエンサーの威力はとても強力です。
キム・カーダシアンは世界トップクラスのインフルエンサーですから、彼女が「私のプロデュースしたkimono、とっても素敵でしょ」と投稿するたびにkimono=下着だと認識する人が増えていくのです。

こうした言葉は定着するのが早いです。昭和の頃に「アマゾン」と言えば最初に連想するのは南米を流れる世界最大の川だったと思いますが、今はAmazon.comじゃないですか?
今時「アマゾンで本を買ったよ」と言って「アマゾン川まで行って本を買ってきたのか!地球の裏側まで行って大変だったね」なんて誰も思いません。

そういうことが「kimono」にも起こります。概念の書き換えです。
「ブラトップ」「ヌーブラ」と同じジャンルとして「kimono」が認識されてしまいます。

今までだって着物業界は何もしてなかったじゃないか。キム・カーダシアンではなくそっちに怒りを向ければ?

確かに着物業界自体が自分で衰退していった原因を作っているものも多いと思います。
でも彼女の影響力を考えると、着物業界に怒りを向けるより先に、「kimono」の名前をつけた下着ブランドに対して抗議するというアクションを取ることの方が先です。スピード勝負です。
Instagramの#kimonoのトップ画像はすでに下着になってしまいました。これがブレイクスルーしたら止められません。

また、私も全体を見渡せているわけではありませんが、この件で頑張って動いてくれているのは問題だらけの日本の着物業界をなんとかしたい!着物の良さをもっと知ってほしい!と思っている人が中心になって積極的に発信しているように見えます。

今まさに目の前で火事が起きている現場で「なんでスプリンクラーや消化器を設置してなかったのかしら?」なんてのんびり考えるより先に、消火活動や人命救助をするのが優先されるのと同じです。

もちろん、日本の着物業界にも大いに反省すべき点はあると思いますので、同様のことが今後起こらないように議論していくことは重要だと思います。

自分だって普段着物を着ているわけでもないくせに

確かに私は普段着物を着ていません。
でも、七五三、成人式、自分の結婚や友人の結婚を祝う時など、人生でも特別な時に着物を着てきました。
特別な時に着るとっておきの服の一つが着物なんです。そのくらい着物を大切に思っています。
「七五三や成人式などの人生の節目に着物を着てお祝いしたよ」と言って「そんな大事な場面で下着?日本人てクレイジーね、ヘンタイなのね」って思われたくありません。

この問題だけに限りませんが、大切に想っているものを侮辱したり雑に扱われたら怒っていいのです。どんな小さなものだって抗議していいんです。
「それは私の大切にしているものだから、大切に扱ってください」と伝えていいのです。

もう一つ思うのは、私の知人にもいますが、世界には着物を着て書道や日本舞踊、剣舞など、様々な日本文化を海外の皆さんに披露し、素晴らしさを伝えている人たちがいます。
世界中に日本料理屋さんもあります。

「kimonoを着て踊ります」「kimonoを着た人が美味しい天ぷらをサーブしてくれるお店です」と説明する時、
日本の伝統衣装である着物を連想されるか、下着を連想されるかで大きくイメージは異なります。
kimonoは衣類だけの問題ではなく、日本文化全体の問題だとなのです。

じゃあ、どうすればいいの?

まずは反対の気持ちを示すアクションをしましょう!

署名キャンペーン

以下のページは反対の署名キャンペーンです。こちらに署名することで、反対している人がこんなにたくさんいる、ということを示すことができます。
数は力です。
冷静に抗議の意思を可視化するためにも、ぜひ署名キャンペーンに協力していただければと思います。

Instagramへの抗議

また、キム・カーダシアン側のアクションを見ていると、下着ブランド「KIMONO」のInstagramアカウントにくる抗議コメントがどんどん削除されているようです。
ここに抗議コメントがくるのが一番ビジネスの邪魔ですからね。
なので、ここに抗議をし続けるのが一番このビジネスの邪魔をするためには効果があるのかもしれません。

#KimOhNo での投稿

特に世界的にはInstagramの方が今は影響力が大きいと思いますので、Instagramで#KimOhNoと#kimomoのハッシュタグをつけて着物写真などをアップしたり、抗議する内容の投稿をするのが良いと思います。
もちろんTwitterでの投稿も無駄ではありません。

外国語での発信

私は外国語が不得手でこの部分ができていないのですが、この問題を日本人だけでなんとかするのは難しいと思います。
なので、英語やそれ以外の外国語ができる方は、InstagramTwitterで海外の人にもこの問題を知ってもらい、一緒に抗議のアクションをしてもらえるように発信してもらえませんか?

最後に美しい着物も見てってくださいな

ここまで読んでいただいた方(いるのかな?)、お疲れ様でした。
長文にお付き合いいただきありがとうございます。

最後に、2020年に向けて進められている「着物プロジェクト」をご紹介します。
着物界が総力を挙げて世界各国をイメージした着物を作る着物プロジェクト。

世界よ、これが着物だ!
と言いたくなるような、美しいデザインと職人技の結晶です。
これは今回の騒動の話を抜きにしてもぜひ見てほしい。本当に素敵なデザインばかり!眼福です。

世界各国の文化・歴史・自然をテーマに制作されたオリジナルKIMONO(振袖・帯)の一覧がこちらから見られます。

インスタもあります。

ドイツ🇩🇪だったら振袖にバウハウスクラシック音楽ベートーヴェンの『月光』)、国花の矢車菊を歯車(重工業)。帯にバウムクーヘンやテディベアがいたりします。
着用すると帯揚帯締めなんかにも国旗カラーが使われていますね。

UAE🇦🇪の着物なら、着用時にはヒジャブ🧕を被り、帯も長めに結んで「女性が髪や体のラインを見せない」という文化的な配慮もしています。

こういう風に、それぞれの歴史や文化を踏まえて美しく昇華させるものづくりをし、失礼のないように配慮するのがリスペクトの表現だと私は思っています。


#kimono #KimOhNo #ChangeTheName

夏休み子ども科学電話相談2018 勝手に表彰します

8月31日です。
夏休みも最終日。今年の「夏休み子ども科学電話相談」が終わってしまいました。
今年もこの番組でたくさん勉強させていただき、可愛い声に癒されたり、じーんとしたりと
たくさん楽しませていただきました。

さて、今年の夏休み子ども科学電話相談に寄せられた質問や回答で
個人的に印象に残ったもの、素敵だなと思ったものを勝手に表彰(というか羅列?)させていただきます!
選考基準は独断と偏見!取り上げられたからといって特にいいことは何もありませんが、
番組ロスになりそうな時に振り返って楽しんでいただければ幸いです。

2018年夏 流行語大賞

流行語 大賞「ラッキーカブトムシ」

初日というアドバンテージもありましたが、
実際にお友だちが体験したエピソードの強烈さ、「ラッキーカブトムシ」のフレーズのキャッチーさ、
そして数日後に別の昆虫担当・丸山先生までもが補足の解説をしてくれるなど波及力はピカイチ!
よって流行語大賞に決定!

流行語 入賞「からあげ座」

質問が可愛すぎる!それに対する美絵ちゃん先生の回答も優しく素敵でほっこりです。
美絵ちゃん先生はオリジナル星座「食パン座」を作ってるそうです。

流行語 入賞「恐竜バーガー」

小林先生が編み出した新レシピ。
食性によってお肉の味も変わるらしい?

流行語 入賞「サワサウラ」

こちらも可愛い質問でした!小林先生と恐竜見つけに行こう!

自由研究の完成が楽しみで賞

「恐竜版桃太郎」

リスナーの誰もが爆笑した、
「恐竜版の桃太郎ストーリーを作るならキジにはどの草食恐竜をキャスティングしたらいいか?」というナイスな質問!
その後ストーリーは完成したのか?とても気になっています。
小林先生、できあがった脚本に対しても結構シビアなコメントをくれそうです。

可愛い質問でほっこり癒されました賞

恐竜もふもふ

「恐竜にもふもふしたいの~」という願望を持つ小さなお友だちに
小林先生が翻弄されながらも(?)答えます!

工作教室でお母さんも楽しそうだったのはなぜ?

いいお母さんといいお子さんだな~となんだか聞いてるだけでじーんときちゃう。
子どもの笑顔は親の喜びですよね。

将来が楽しみで賞

これは将来が楽しみだ!と勝手に大人が夢を託したくなったお友だちの皆さんです。
もちろんここからどんどん興味が変わるのもいいこと!興味関心を深めていくことを大切にしてください。

ダイオウイカボーイ

たどたどしい喋り方で可愛いな~と思っていたら、
ダイオウイカに関する知識をスラスラと答え、トライトンという潜水艦に乗りたい!という
深海ガチ勢だった!ぜひ大きくなったらダイオウイカ捕まえてね!

恐竜ガチ勢えいすけ

過去にも何度かこの番組に質問をくれている少年という噂のえいすけくんです。
「ベルクマンの法則(「恒温動物においては、同じ種でも寒冷な地域に生息するものほど体重が大きく、近縁な種間では大型の種ほど寒冷な地域に生息する」)*1」を
理解したうえでの質問!聡明なボーイで小林先生にも認知されている恐竜ガチ勢です。

光の速さで動く乗り物作りたいボーイ

光の速さで動く乗り物を作れたら、宇宙の研究がもっと進むのではないか?という天文好きのボーイでした!
質問に答えてくれたのは竹内先生でしたが、一緒に出演していた国司先生も大喜び!

ポイズンボーイ

生物系の先生が勢ぞろいした7月31日に登場したボーイ。
様々なジャンルの毒をもつ動物をスラスラと答え、出演していた4人の先生全員がリレー回答する展開に!
大人のリスナーもこのお友だちの知識量と先生たちのコラボ回答に大喜びでした。

素敵なサイドストーリー賞

蝶道ボーイ

7月25日の放送で、お家のベランダを蝶道にしたい!と言っていた蝶道ボーイ。
なんと丸山先生にファンレターを書き、さらには一緒に虫取りができたそう!
丸山先生もびっくり喜んでTwitetrで報告してくれました。いい夏休みでしたね~。


ダンゴムシの研究で賞をもらったガール

8月28日のエンドトークで紹介された、数年前に清水先生にダンゴムシの質問をしたという女の子からのお便り。
清水先生に聞いたダンゴムシの自由研究で小さな賞をもらったとのこと!
当時清水先生がいたぐんま昆虫の森足立区生物園にもいらしたそうで、当時のことを懐かしそうに振り返る清水先生でした。
(8/28 11時台の38:25〜39:37ごろ)

愛と狂気は紙一重……!先生のマッドネスが垣間見えた話

べテルギウス爆発しないかな★

オリオン座の星、ベテルギウス。いつ爆発してもおかしくないと言われています。
美絵ちゃん先生、「ベテルギウス、大好きな人には申し訳ないんだけど爆発しないかな〜って思ってます★」
今夏だけでも2回ほどそのお話をされていました。


と思ったら本間先生もベテルギウスの爆発を心待ちにしているようです!

ゲンゴロウに人工呼吸?心臓マッサージ?

研究対象に恋をしているか?という恋バナ(?)で盛り上がった8/3(金)の放送。
9時台の「科学のタネ」は昆虫担当の清水先生。
お話の中で「先生はやっぱり、昆虫に恋をしてらっしゃるんですか?」とアナウンサーから振られて出てきたエピソード。
なんと予定していた話をすっ飛ばして出てきてしまったお話だそうです。笑
(8/3 9時台の3:16〜4:10ごろ)


ブラックホールに入ってみたい

ブラックホールを研究しているという本間先生、「ブラックホールに入ってみたい(二度と出てこられないけど)」。
これが研究対象への愛なのか……!一体化願望の極限を見た気がします。

その他、素敵な質問集

ハゼに海の動画を見せてあげました。ハゼも海を懐かしんでいるの?

発想が素敵!ハゼをとっても可愛がっている優しい女の子からの質問。

ペンギンの飾り羽はなぜ黄色いの?

川上先生も思いつかなかったいい質問!飾り羽が黄色い理由を一緒に考えました。

世界は朝から始まったのですか?

詩のような質問。素敵。

一番飼うのが大変な動物は?

小菅先生が「辛い質問だね……」と言いながらとある動物のお話ししてくださいました。
それぞれの動物が動物園でもここちよい環境で過ごせるように、と
小菅先生が日々心を砕いているのは数々のエピソードから垣間見えているので、
飼い方を間違えていたと気付いたときの先生の気持ちを考えるとこちらまでシュンとした気持ちに。
でも今の円山動物園で準備している園舎は日本で一番いい環境になるよう頑張っているそうです!

宇宙人はいい人なの?悪い人なの?

美絵ちゃん先生のホームラン級の名回答が飛び出した質問。

なぜ布は濡れると色が濃く見えるの?

布の本来の色は濡れたときの色だったって、知ってました?

時計の針はなぜ右回り?

いままで当たり前すぎて疑問を持つこともしてませんでした。
起源はむかーしむかしに。

影が動くのは地球が動くから?太陽が動くから?

学校のテストで×だったけど納得いかずにこの番組に質問してきたというボーイの質問。
そうだ!教わったことがそのまま正しいとは限らない!
夏休み明け、もう一度先生に聞いてみるということだったので、学校の先生もちゃんと受け止めてあげてほしいです。

土の上で育つ野菜は水に浮き、土の中で育つ野菜は水に沈むのはなぜ?

野菜の浮き沈み自体は知っていたけど、理由は知りませんでした。いい質問!

むかわ竜、発掘したあとどうなった?

小林先生の研究の進捗を確認する質問。
今まで何度もサラッと未発表論文のネタバレをしてきたのに、この件に関しては口ごもる……。

ナマケモノはどうしてゆっくり?

ナマケモノは怠け者じゃないんです!

どうして新幹線はすべり台みたいな形なの?

流線型の秘密。トンネルに入ったときの音も軽減する効果がある!
ちなみに番組終了後、藤田先生はご自身のブログで補足の解説をしてくださっています。

セミをなめてみました。味がしないのはなぜ?

セミの他にもいろいろ舐めたという少年……!その探究心、先生方には喜ばれますね!

なぜイチョウの葉は真ん中で割れているの?

身近な植物ですが言われるまで疑問に思ったこともなかった!
実は詳細まで解明されておらず、塚谷先生の研究室でも現在研究が進められているテーマなのでした。

畑の野菜より、雑草の方が水をたくさん吸うのはなぜ?

多恵ちゃん先生のオノマトペが炸裂!グングングングン!パッパッパッパ!

メロンの種は中心に集まっているけれど、スイカの種はバラバラなのはなぜ?

イカは爆発するのだ!

うちにいるロボットが私の声を聞き取ってくれません。どうしたらいいですか?

声が可愛いお友だちと坂本先生の共通のお悩みでした。


以上です!

素敵な質問をしてくれた全国のお友だち、難しい質問に精一杯答えてくれた先生方、司会の皆さん、番組スタッフの皆さん、
そしてTwitterで実況してくれたリスナーの皆さん、楽しい夏の時間をありがとうございました!

今年は冬休みもあるのかな〜?それとも次は来年の夏かしら?
いつになるか分かりませんが、次回も楽しみにしています!

「夏休み子ども科学電話相談」を楽しむためのリンク集

夏の大人気ラジオ番組「夏休み子ども科学電話相談」を楽しむためのリンク集を作ってみました。
番組関連を楽しむために役に立ちそうなものは随時追加していきます。
夏が終わり、放送がなくなっても、元気で可愛いお友だちと先生方の楽しいお話で心の潤いを取り戻したい時にどうぞ。

NHK公式系サイト

夏休み子ども科学電話相談 番組公式サイト

先生の出演予定、質問はこちらから!

NHKラジオ らじる★らじる

ラジオ第1(R1)・ラジオ第2(R2)・NHK-FM放送の音声をライブストリーミングで同時提供。
リアルタイムで聴けなくても、当日15時ごろから聴き逃しが配信されます。
今までは聴き逃し配信期間は約1週間でしたが、夏休み子ども科学電話相談の2018年夏分は2018年9月30日まで聴き逃しで聴ける!
スマホアプリもあるので私は朝の通勤時にリアルタイムで1時間、帰りも聴き逃しで1時間聴いてます。
http://www.nhk.or.jp/radio/‬

夏休み子ども科学電話相談 質問まとめサイト

公式がいよいよ本気を出してきた!
「分野」「担当」「日付」で質問を探せる!
聴き逃しや書き起こしにも簡単にアクセスできる!
8/23からの後半戦は毎日更新!
番組ファンにはありがたすぎるまとめサイト

リスナーの実況

togetter 夏休み子ども科学電話相談に関連するまとめ

リアルタイムで番組を視聴するリスナーのTwitterのつぶやきのまとめ。
その時の空気感が伝わってきて読んでて楽しいです。
まとめ職人さんいつもありがとうございます!

togetterと重複する部分も多いですが、こちらも実況まとめは当日のお昼くらいにできてます。

先生方のTwitterアカウント

先生方のツイートを読んでいるとまた世界が違って見えてきます。
普段の研究や活動も知ることができます。
ぜひ番組で興味を持った先生のアカウントがあったら覗いてみてください。

久留飛克明先生(昆虫)

丸山宗利先生(昆虫)

清水聡司先生(昆虫)

永田美絵先生(天文・宇宙)

坂本真樹先生(ロボット)

篠原菊紀先生(心と体)

竹内薫先生(科学)

藤田貢嵩先生(科学)


先生方のおすすめ書籍

神奈川を拠点とする書店の有隣堂さんが、番組に出演されている先生方のおすすめ著書をまとめていました!
コメントから、ちゃんと番組を熱心に聴いてるリスナーさんだなぁと感じます。
番組を通じて興味を持った先生がいたらぜひ書籍も読んでみてくださいね〜。



id:glicoro夏休み子ども科学電話相談の楽しみ方

本ブログの「夏休み子ども科学電話相談」カテゴリ

最後、手前味噌ですが、本エントリ含め、勝手に先生を紹介するシリーズなどが入ってるカテゴリです。
番組を楽しむ一助になれば幸いです。

林 公義先生【夏休み子ども科学電話相談の先生たち】

夏休み子ども科学電話相談」という夏休み期間中のラジオ番組が大好きなのですが、そこで質問に回答してくれている先生方を勝手に紹介していくシリーズです。

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林 公義先生(横須賀市自然・人文博物館 前館長)

水中の生物担当。

魚類をはじめ、エビ・カニなどの甲殻類イカ・タコなどの軟体動物、貝類やクラゲなど何でもござれの林先生です。
(※水生昆虫は昆虫の先生が担当されるようです)

7割は海や川など水に覆われているという地球ですから、めちゃくちゃ守備範囲が広い。
2017年までは他に「深海の生物」担当の先生がいたのですが、今年は深海も林先生が担当することになり、ますます守備範囲が広くなりました。
ダイオウイカをいつか捕まえたい、トライトンに乗りたいボーイ、フクロウナギを研究してるボーイなど、
恐竜ほどの頻度ではないものの、時々現れる深海ガチキッズたちもなかなか侮れません。

また今年は林先生の初回に釣り好きボーイズがたくさん質問を寄せてくれました。
熱心なガチ勢の登場に林先生は大喜び!ヘッヘッヘッヘッ!林先生、笑いが止まりません。
お父さんと釣りに行って釣ってきた魚を飼ってるとか、どうして魚は陸に上がるとビチビチするのかとか、
実体験に基づく質問は聴いている側も面白いです。

未就学児~小学生くらいだと、金魚やメダカ、ザリガニなどを飼っているお友達がよくいて
「メダカのうんちが茶色い時と白い時があるのはなぜか?」
「メダカの赤ちゃんが死んでしまったのは水温が高かったせいか?」
「大きく育てるにはどうしたらいいか?」
といった飼育相談の質問が多く寄せられます。
そうすると、名探偵・林先生の事情聴取、推理の始まりです。

水槽はどんな場所に置いているか?水は汚れていないか?
エサはどのくらいの頻度であげているか?空気のポンプはついているか?
何匹くらい一緒に飼っているのか?水槽の大きさはどのくらいか?
・・・・・・などなど、電話口であらゆる情報を集め、問題を特定します。

相談者のお友だちも自分の育てている大事な生き物のことなので、真剣に一生懸命答えてくれます。
なかには優しさが仇になってしまうような事例もあるのですが、それも経験ですね。

今夏の質問では、

「ハゼを飼っているが、逃げ出すので海が恋しいのかと思って海の動画を見せたら見ているようだった。
 ハゼも人間と同じように見えているのか?海の音も聞かせたら聞こえるのか?」

という女の子の質問が面白かったです。子どもの発想、すごいなあ。



魚介類の説明をする時、時々林先生の口から出てくるワードが「食べると美味しい」。笑
林先生は横須賀のご出身で、ご両親も魚市場でお仕事されていて魚市場で育ったとのことなので、新鮮で美味しい魚介をたくさん食べて育ったんでしょうね〜。羨ましい。

昨年は確か、しらすの中に混じっている生物にはどんなものがいるか探して自由研究にしてみよう!というお話をされていました。
確かにしらすをよくよく見ると、魚もいろんな種類が入っているし、エビやタコ、イカなどの赤ちゃんみたいなのも混じってます。
魚介類は食べても美味しい自由研究になるのがいいですね。

篠原 菊紀先生【夏休み子ども科学電話相談】

夏休み子ども科学電話相談」という夏休み期間中のラジオ番組が大好きなのですが、そこで質問に回答してくれている先生方を勝手に紹介していくシリーズです。

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篠原 菊紀先生(公立諏訪東京理科大学 教授)

心と体担当

日数は少ないものの、哲学的な難問が繰り出されることの多い「心と体」のジャンルを担当しているきくりんです。
時々、脳を活性化させるクイズなどの監修者としてTV番組に登場したりしています。

感情や心理のような分野もこのジャンルに入ります。
なので意外ですが「人間とロボットの共生」や「人間の再現」といったテーマの質問が寄せられることが多い「ロボット・AI」の分野とは関連する話題が出てきたりします。
そのため個人的には「心と体」「ロボット・AI」のジャンルが揃う8月3日の放送も名質問、名回答が生まれるのではないかと結構注目しています。
「動物」の小菅先生もいるので動物↔︎人間の違いや進化の話も広がるかもしれませんね。とっても楽しみです。

篠原先生は脳科学や心理学の実験(たまにエグい内容のものがある)や研究結果を基にいろんな質問に答えてくれますが、
昨年は「なぜパンツを履かなければならないのか?」という質問に「おじさんもね、ホテルで1人になった時とかはパンツぬいじゃうんだけど」などと言い出し、リスナーを騒然とさせました。笑
ちなみにこの質問に対しての回答は
「パンツを履かなければならない理由は科学的に言ったら特にないが、
 人間は他人と関わりながら社会の中で暮らしているので、パンツを履いたほうが社会的、文化的に暮らしやすいから」
といった話だったと思います。

他にも「お母さんがすぐ怒るのはなぜ?」「仲良しの友達が引越しちゃうのでありがとうって言いたいけど言えなくなってしまう」
など、可愛い(けど科学的にどうやって説明すればいいのか大人でも難しい)質問に、脳や体の中ではこんなことが起こっている、といった解説してくれます。
子どものピュアな心や感性にじーんとさせられたり、複雑な感情や身体の反応の裏にはこんなことが脳や身体に起こっているのかと、自分のことでもあるのに人間のことって全然知らなかったなぁと思わされることもある「心と体」のジャンルです。

ところで篠原先生もTwitterやブログなども書かれているのですが、
アカウント名やブログタイトルが「はげひげ」なんですよね・・・・・・篠原先生のアイデンティティそこなの!?笑


面白おじさんの篠原先生、ぜひ注目して聞いてみてください。

清水 聡司先生【夏休み子ども科学電話相談の先生たち】

夏休み子ども科学電話相談」という夏休み期間中のラジオ番組が大好きなのですが、そこで質問に回答してくれている先生方を勝手に紹介していくシリーズです。

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清水 聡司先生(大阪府箕面公園昆虫館副館長)

昆虫担当

今夏の夏休み子ども科学電話相談で久留飛先生、丸山先生に続く3人目の昆虫担当として登場する清水先生です。
清水先生は軽妙な関西イントネーションで質問に答えてくれます。

トーンは軽妙なのですが、それに油断していると、ちょっとサイコでマッドネスな面が顔を出してくるのでお友だちやアナウンサーをドン引きさせていることがあります。笑
でもそのサイコな面が大好き!という通なリスナーもいる清水先生です。


つい先日「恐竜の肉は美味しいのか?」という質問に恐竜担当の小林先生が「ワニ肉と鶏肉をミンチにして恐竜バーガーを作ってみてはどうか」と回答していましたが、
昨年は「セミの抜け殻は食べられますか?」という質問に対し、清水先生が「素揚げにして塩でも振ったらビールに合うんちゃうかな?」と突如セミの抜け殻のレシピを提案していました。
セミの抜け殻はエビの殻や尻尾などと同じ成分なので、あんな感じの食感なのではないかということです。
セミの抜け殻だけじゃなく中身が入っていた方がプリプリして美味しいと思う」などとお友だちを置いてきぼりにして1人盛り上がっていました。
日本でもイナゴの佃煮やハチの子などを食べる地域もありますし、人口爆発による食糧難には昆虫食が重要なタンパク源になるという話もあるのですが、清水先生のいる昆虫館でも職員の皆さんでコロオギを食べてみたといったエピソードをお話しされていました。

他にも、Gが苦手なお友だちからの質問に「ゴキ○リ嫌い?先生わりと好き!」といいながら世界のきれいなGの話を意気揚々と話しはじめたり、
毛虫についての質問で「毛虫の毛を全部むしってみたらどうか?」などの解剖・実験のアイデアを提案することも。


過去、一番強烈に印象に残っているのは「何故アリを潰したら汁が出るのですか?」という質問に対し「君も潰したら汁が出る」と予想を上回るスプラッターな回答をかましたことです。笑
こうした刺激的な発言が清水先生の口から飛び出すのが待ち遠しくなってきていることに気付いたら、あなたも立派な清水先生ファンですよ!


そんな清水先生もTwitterアカウントをお持ちなので、興味がある方はぜひ覗いてみてはいかがでしょうか。
Twitterではそれほどマッドネスな面は出てないように感じますが、もちろん虫はわんさか出てきます。

清水先生が副館長を務めている箕面公園昆虫館のサイトはこちら。
関西の方は遊びに行ってはいかがでしょうか。

今年もどんな回答をしてくれるのかとっても楽しみです!

国司 真先生【夏休み子ども科学電話相談の先生たち】

夏休み子ども科学電話相談」という夏休み期間中のラジオ番組が大好きなのですが、そこで質問に回答してくれている先生方を勝手に紹介していくシリーズです。

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国司真先生(かわさき宙と緑の科学館 プラネタリウム解説員)

天文・宇宙担当

Eテレの乳幼児向け番組に出てくる「ワンワン」に声がそっくりな国司先生です。
(たぶん声だけでなく口調も似ているのでよりそう感じるのかも)

美絵ちゃん先生同様、国司先生もプラネタリウム解説員で、子どもに対する分かりやすい説明はお手の物です。
星座や星は各国の文化、神話や伝説とも関わりがあったりするので、科学的な解説と天文に関わる歴史や文化についてのお話もしてくれます。
今年もすでに何度かご出演されていますが
「昔、星は方向や季節を知るのに使われていたというが、具体的にどんな風に使われていたのか?」
「なぜ1週間は月火水木金土日の7日なのか?」
といった質問にも回答されていました。

番組では、緊張して電話してきたお友だちを、まずはワンワンボイスで「すごぉ~いことに気付いたね!」「よぉ~く観察してるんだねぇ!」と褒めてくれます。
ちゃんと子どもでも理解しやすく聞き取りやすいようにという配慮なのでしょう、
「太陽の周りをぐるぐるぐるぐるーーーって、回ってるんだって!」「あ・ま・の・が・わ・ぎ・ん・が、って言うんだけど」など
国司先生は擬音語、擬態語を多用し、キーワードはめちゃくちゃ強調してゆっくり発音してくれます。
なんだかラジオを聴いているのに、本当にTVでEテレを見ている(そしてワンワンが解説している)のではないか?という気持ちになってきます。

天文の先生の解説の中でのお話や「科学のタネ」のコーナーでは、たいていその季節に見られる天体ショーの情報を教えてくれることが多いのですが、天文の場合はそれが数年ぶり~数十年ぶりくらいのものだったりするので、大人でもたまには空を見上げてみようかなぁという気持ちになります。
「近くの科学館やプラネタリウムでも、観察会をやっていると思うので、ぜひ観察してみてくださ~い。いい自由研究になると思いますよ。」というのが大体毎年聞かれる国司先生の台詞です。

過去には「流れ星に3回願い事を言うと叶うって本当ですか?」という質問にこんな風に回答していたそうです。

「流れ星っていうのは0.2秒か0.3秒くらいで消えてしまうから、3回口でムニュムニュ言ううちに消えちゃうよね。
 でも先生は願いは叶うと思うんです。
 流れ星が流れるのはとっても短い時間ですよね。
 その間に3回もお願い事が言えるのは、あなたがいつもその夢を叶えたいと願っている証拠。
 つまり、一生懸命努力しているということだと思うんです。」

この回答を「科学」なのかどうかと言い出すのは野暮でしょう。
いい話ですね。

8/7はなんと同じく天文宇宙を担当している永田美絵先生と共に「夏休み子ども科学天文相談」というイベントにも出演されるそうです。
お2人からたっぷり天文の話を聞けそうなので、天文好きの方はぜひ行ってみてはいかがでしょうか。


http://www.shibu-cul.jp/news/3626.html

さて、本日7/31は15年ぶりに火星が地球に大接近しているそうで、夜空に赤く大きく光る火星が肉眼でも確認できます。
今日だけじゃなく8月中はかなり明るく見えるようなので、ぜひ国司先生のお話を思い出しながら夜空を見上げてみてくださいね〜。