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ナッツの中からこんにちは

林 公義先生【夏休み子ども科学電話相談の先生たち】

夏休み子ども科学電話相談」という夏休み期間中のラジオ番組が大好きなのですが、そこで質問に回答してくれている先生方を勝手に紹介していくシリーズです。

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林 公義先生(横須賀市自然・人文博物館 前館長)

水中の生物担当。

魚類をはじめ、エビ・カニなどの甲殻類イカ・タコなどの軟体動物、貝類やクラゲなど何でもござれの林先生です。
(※水生昆虫は昆虫の先生が担当されるようです)

7割は海や川など水に覆われているという地球ですから、めちゃくちゃ守備範囲が広い。
2017年までは他に「深海の生物」担当の先生がいたのですが、今年は深海も林先生が担当することになり、ますます守備範囲が広くなりました。
ダイオウイカをいつか捕まえたい、トライトンに乗りたいボーイ、フクロウナギを研究してるボーイなど、
恐竜ほどの頻度ではないものの、時々現れる深海ガチキッズたちもなかなか侮れません。

また今年は林先生の初回に釣り好きボーイズがたくさん質問を寄せてくれました。
熱心なガチ勢の登場に林先生は大喜び!ヘッヘッヘッヘッ!林先生、笑いが止まりません。
お父さんと釣りに行って釣ってきた魚を飼ってるとか、どうして魚は陸に上がるとビチビチするのかとか、
実体験に基づく質問は聴いている側も面白いです。

未就学児~小学生くらいだと、金魚やメダカ、ザリガニなどを飼っているお友達がよくいて
「メダカのうんちが茶色い時と白い時があるのはなぜか?」
「メダカの赤ちゃんが死んでしまったのは水温が高かったせいか?」
「大きく育てるにはどうしたらいいか?」
といった飼育相談の質問が多く寄せられます。
そうすると、名探偵・林先生の事情聴取、推理の始まりです。

水槽はどんな場所に置いているか?水は汚れていないか?
エサはどのくらいの頻度であげているか?空気のポンプはついているか?
何匹くらい一緒に飼っているのか?水槽の大きさはどのくらいか?
・・・・・・などなど、電話口であらゆる情報を集め、問題を特定します。

相談者のお友だちも自分の育てている大事な生き物のことなので、真剣に一生懸命答えてくれます。
なかには優しさが仇になってしまうような事例もあるのですが、それも経験ですね。

今夏の質問では、

「ハゼを飼っているが、逃げ出すので海が恋しいのかと思って海の動画を見せたら見ているようだった。
 ハゼも人間と同じように見えているのか?海の音も聞かせたら聞こえるのか?」

という女の子の質問が面白かったです。子どもの発想、すごいなあ。



魚介類の説明をする時、時々林先生の口から出てくるワードが「食べると美味しい」。笑
林先生は横須賀のご出身で、ご両親も魚市場でお仕事されていて魚市場で育ったとのことなので、新鮮で美味しい魚介をたくさん食べて育ったんでしょうね〜。羨ましい。

昨年は確か、しらすの中に混じっている生物にはどんなものがいるか探して自由研究にしてみよう!というお話をされていました。
確かにしらすをよくよく見ると、魚もいろんな種類が入っているし、エビやタコ、イカなどの赤ちゃんみたいなのも混じってます。
魚介類は食べても美味しい自由研究になるのがいいですね。