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ナッツの中からこんにちは

国司 真先生【夏休み子ども科学電話相談の先生たち】

夏休み子ども科学電話相談」という夏休み期間中のラジオ番組が大好きなのですが、そこで質問に回答してくれている先生方を勝手に紹介していくシリーズです。

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国司真先生(かわさき宙と緑の科学館 プラネタリウム解説員)

天文・宇宙担当

Eテレの乳幼児向け番組に出てくる「ワンワン」に声がそっくりな国司先生です。
(たぶん声だけでなく口調も似ているのでよりそう感じるのかも)

美絵ちゃん先生同様、国司先生もプラネタリウム解説員で、子どもに対する分かりやすい説明はお手の物です。
星座や星は各国の文化、神話や伝説とも関わりがあったりするので、科学的な解説と天文に関わる歴史や文化についてのお話もしてくれます。
今年もすでに何度かご出演されていますが
「昔、星は方向や季節を知るのに使われていたというが、具体的にどんな風に使われていたのか?」
「なぜ1週間は月火水木金土日の7日なのか?」
といった質問にも回答されていました。

番組では、緊張して電話してきたお友だちを、まずはワンワンボイスで「すごぉ~いことに気付いたね!」「よぉ~く観察してるんだねぇ!」と褒めてくれます。
ちゃんと子どもでも理解しやすく聞き取りやすいようにという配慮なのでしょう、
「太陽の周りをぐるぐるぐるぐるーーーって、回ってるんだって!」「あ・ま・の・が・わ・ぎ・ん・が、って言うんだけど」など
国司先生は擬音語、擬態語を多用し、キーワードはめちゃくちゃ強調してゆっくり発音してくれます。
なんだかラジオを聴いているのに、本当にTVでEテレを見ている(そしてワンワンが解説している)のではないか?という気持ちになってきます。

天文の先生の解説の中でのお話や「科学のタネ」のコーナーでは、たいていその季節に見られる天体ショーの情報を教えてくれることが多いのですが、天文の場合はそれが数年ぶり~数十年ぶりくらいのものだったりするので、大人でもたまには空を見上げてみようかなぁという気持ちになります。
「近くの科学館やプラネタリウムでも、観察会をやっていると思うので、ぜひ観察してみてくださ~い。いい自由研究になると思いますよ。」というのが大体毎年聞かれる国司先生の台詞です。

過去には「流れ星に3回願い事を言うと叶うって本当ですか?」という質問にこんな風に回答していたそうです。

「流れ星っていうのは0.2秒か0.3秒くらいで消えてしまうから、3回口でムニュムニュ言ううちに消えちゃうよね。
 でも先生は願いは叶うと思うんです。
 流れ星が流れるのはとっても短い時間ですよね。
 その間に3回もお願い事が言えるのは、あなたがいつもその夢を叶えたいと願っている証拠。
 つまり、一生懸命努力しているということだと思うんです。」

この回答を「科学」なのかどうかと言い出すのは野暮でしょう。
いい話ですね。

8/7はなんと同じく天文宇宙を担当している永田美絵先生と共に「夏休み子ども科学天文相談」というイベントにも出演されるそうです。
お2人からたっぷり天文の話を聞けそうなので、天文好きの方はぜひ行ってみてはいかがでしょうか。


http://www.shibu-cul.jp/news/3626.html

さて、本日7/31は15年ぶりに火星が地球に大接近しているそうで、夜空に赤く大きく光る火星が肉眼でも確認できます。
今日だけじゃなく8月中はかなり明るく見えるようなので、ぜひ国司先生のお話を思い出しながら夜空を見上げてみてくださいね〜。