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ナッツの中からこんにちは

小菅 正夫先生【夏休み子ども科学電話相談の先生たち】

夏休み子ども科学電話相談」という夏休み期間中のラジオ番組が大好きなのですが、そこで質問に回答してくれている先生方を勝手に紹介していくシリーズです。

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小菅 正夫先生(札幌市円山動物園参与)

動物担当

質問に北海道弁で答えてくれる。一人称は「おじさん」。
昨年の放送ではボツワナ(だったっけ?)の砂を大量に吸い込んで喉のコンディションが悪く掠れ声でのご出演でした。

そんな小菅のおじさんは、現在は札幌市の円山動物園で参与をされていらっしゃいますが、かつてはあの北海道の旭山動物園の閉園の危機から救い、一気に大人気観光スポットへ成長させた元園長です。
その功績もあり、動物園経営についての著書も書いています。

獣医を目指し大学で勉強をしていましたが、柔道で鍛えた腕が太くなりすぎて牛の肛門から腸に手を入れる検査ができなかったため、夢が閉ざされてしまったと諦めかけていたところ、
「小菅!象のケツの穴は牛より大きいぞ!」という助言を受けて動物園に就職したのだとか。人生わからないものですね。

少年時代からいろいろな動物や虫を飼育するのが大好きで、子どものころ虫取りに行きキリギリスを採ってきたとき、キリギリスが元いたところと同じように、背の高い草を一緒に入れて飼育したところ、なんと卵を産んで、翌年キリギリスの赤ちゃんが生まれたのを見て「俺は天才か!」と思った、というお話を昨年番組内でされていました。
旭山動物園も、それぞれの動物の生態や行動の習性をうまく利用した展示をして大人気になりましたが、その原体験は幼少期にあったんですね〜。

小菅先生の真骨頂はやっぱり動物にとって心地いい環境はどんなものか、それぞれの習性からどんな行動をしたがるのか、といったところの観察眼だと思います。
子どもたちからの質問に関する回答も、これまでご自身で動物を観察したり飼育した現場での実体験に基づくエピソードがたくさん登場します。
素朴な北海道弁、飾らない一人称「おじさん」で語られるそれらのエピソードは味があって面白いものが多いので、今年もいろんなお話が聞けるのが楽しみです。
なんか親戚のおじさんの話を聞いてるような感じなんですよね。すごく親近感を感じます。

昨年のお話の中で「動物が心地よい環境を整えてあげれば、自然に子どもを生んで繁殖する」という小菅先生の言葉を聴いて、
日本にいる「ヒト」は心地よくない環境で暮らしているから繁殖しないのかなぁ〜と日本の少子化に思いをはせてしまった私でありました。

今夏初登場の7/31は、動物担当小菅先生の他、恐竜・小林先生、鳥類・川上先生、昆虫・久留飛先生が揃う生物スペシャル!
出演する先生方は全員キャラが立ちすぎ!という素晴らしい布陣ですので一番注目されている日程だと思います。
他のジャンルとのコラボ回答もたくさん聞けそうで楽しみですね!

小林 快次先生【夏休み子ども科学電話相談の先生たち】

夏休み子ども科学電話相談」という夏休み期間中のラジオ番組が大好きなのですが、そこで質問に回答してくれている先生方を勝手に紹介していくシリーズです。

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小林 快次先生(北海道大学総合博物館准教授)

恐竜担当

夏は海外での発掘調査のトップシーズンにもかかわらず、毎年このラジオのために帰国してくる恐竜神
日本人で初めて恐竜の博士号を取った人で、多くの化石を発見することから「ファルコンズ・アイ」という異名も持つ小林先生です。
ご出身は日本の恐竜県、富山県
昨年には、北海道むかわ町で見つかったハドロサウルス(通称むかわ竜)の全身骨格の化石が8mにもおよぶ国内最大の大きさだったことが分かったと発表するなど、日本の恐竜研究を牽引する研究者です。

むかわ竜についてのニュースと小林先生のインタビュー記事です。

そんなダイナソー小林は、全国の恐竜大好きキッズたちの憧れの的であり、毎年大きいお友達の間では、小林先生の出演回は一番注目される日程です。
というのも、恐竜に関する質問をしてくる子どもたちは、既に絶滅していて身近にいない分、図鑑や様々な情報源から既に恐竜について多くの知識を得ており、他の分野とは段違いに専門的な質問をするお友だちが現れるのです。
そのため、基礎知識に劣る司会のアナウンサーやリスナーは、まずお友だちからの質問の意味が理解できないことも多々。
そして始まる小林先生と子どもたちのバトルに完全に置いてきぼりにされます。笑

小林先生も相手が子どもだからといって手加減しません。
質問のために電話してきた恐竜キッズに対して「恐竜詳しいみたいだね?じゃあ〇〇についてちょっと説明してみて」と知識レベルを試す勝負を仕掛け、
恐竜キッズも「体調は○メートルくらいで、首と尻尾が長い××類で、どこどこで化石が発見されていて~」などと知識がすらすらと出てきたりします。
中には「いつも講演会でお世話になっております」「小林先生、お久しぶりです」と、俺こそが小林先生のTO(トップオタ)なんだ、とアピールする強者まで現れたこともありました。
こういうお友だちの「質問」は質問ではなく「師匠、お手合わせ願います」みたいな雰囲気、お友だちが求めている内容は「恐竜についての最新の学説を教えろ」というもの。
子ども科学電話相談という生易しいレベルではありません。小林恐竜研究室のゼミナールです。笑
それに対して小林先生も「これは今論文に書いているところなんだけど」などとサラッと未発表論文のネタで殴り返すという本気ぶり。小林先生、熱い男です。

そんなバトルの末に、小林先生に実力を認められた優秀で意欲ある恐竜キッズは先生から直々に「恐竜の研究したい?北海道大学で待ってます!」とスカウトされます。
しかしその一方、昨年はあまりに自由な振る舞いをする4~5歳の未就学児に翻弄されるという弱点(?)が露わになりました。

「恐竜は滅んでいない」といった著書もおありの先生なので、「恐竜を見てみたいよね~」などと司会のアナウンサーが迂闊に発言すると、「鳥は恐竜なんで!」と厳しく切られます。笑
ちなみに鳥類担当の川上先生は「恐竜は鳥」という立場で、小林先生vs川上先生での争いが始まることも。
でも争いながら仲は良い様子で、小林先生は川上先生の著書の書評を書いたり一緒に講演やトークイベントなどでも共演しています。


今年は出演回数が増えて4回!鳥類担当の川上先生との恐竜→鳥への進化の話にまつわるコラボ回答が聴けそう(そして2人の場外乱闘にも発展するかも?)な7/30-31の2日間は楽しみにしている方も多いようです。
さらに7/31は動物担当の小菅先生&昆虫担当の久留飛先生という全員キャラが立ちすぎ!という先生が4人揃う生物学系スペシャルdayということで必聴ですね。

昨年の小林先生の発したパワーワード。皆さんも覚えておいてください。

ティラノサウルスは肉食恐竜じゃないから!……超!!!肉食恐竜だから!」


今年は4日間あるハイレベルな小林先生vs恐竜キッズたちの恐竜ゼミの話についていきたい人は、この辺の記事で小林先生について、ぜひ予習しておきましょう。

川上 和人先生【夏休み子ども科学電話相談の先生たち】

夏休み子ども科学電話相談」という夏休み期間中のラジオ番組が大好きなのですが、そこで質問に回答してくれている先生方を勝手に紹介していくシリーズです。

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川上 和人先生(国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所主任研究員)

鳥類担当

昨年初登場ながら、「はいどーも!川上でーす!」というキャッチーな挨拶と軽妙なトークで一気に大きなお友だちのハートを鷲掴みにし、一躍トップクラスの人気者となった川上先生です。

個人的な印象ですけど川上先生って鳥っぽいですよね?
鳥類ってコミュニケーション力が高くてカラフルに羽毛でお洒落してるじゃないですか。それってまさに川上先生じゃないですか?
夏休み子ども科学電話相談の番組公式サイトを見ていただくと顔写真が載っているのですが、あのメガネとシャツ……!学者先生とは思えないファンキーなファッションセンスです。
勝手な妄想ですが、もしこの番組がTVで放送するようになったら川上先生が登場するたびにファッションチェックをする大きなお友だちが出てくると思います。
だけどこんなに鳥っぽい特徴を備えている川上先生が、昨年出した著書のタイトルは「鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。」です。

最近の研究で鳥類は恐竜から進化したというのが分かってきており、キッズたちも当たり前のように恐竜から鳥への進化に関する質問を鳥類学者である川上先生にぶつけてくるのですが、
「鳥類学者 無謀にも恐竜を語る」という著書もある川上先生、ちゃんと恐竜の質問にもバシバシ答えてくれていました。
子どもたちの素朴な質問からの答えに誘導するのが本当に上手で、ちゃんと分かると「ばっちりだね!」とか褒めてくれるのでお友だちも嬉しくて自信になったことと思います。

昨年の川上語録の一部をご紹介します。
「突然だけど、今ズボン履いてますかー?」
「何でもわかると思ったら大間違いだ!ってことを覚えておいてくださ〜い」
「(お返事が聞こえなくなったお友だちに)よーし勝手に話すよー?」……etc
今年も川上先生からどんな発言が飛び出すのか楽しみです。

恐竜担当・小林先生との競演回は非常に盛り上がり、
 川上先生「恐竜が鳥なんです!」
 小林先生「いやいや鳥が恐竜なんで!」
 アナウンサー「●●くんはどう思う~?」
 質問をくれたお友だち「えーと、2人とも研究頑張ってください……」
とお友だちを置いてきぼりで勝手に争い始める、というコンビネーション(場外乱闘?)を見せてくれました。
今夏は出演回数が増え、小林先生との共演のある7/30-31の2日間は一番の注目を集めています。

川上先生の本業の研究がどんなものか気になる方はこちらをどうぞ。
2018年は鳥の特集をしているナショナルジオグラフィックの連載5回に渡るインタビュー記事です。
ぜひ川上先生のファッションにもご注目ください。笑

川上先生の語り口が好きで、恐竜→鳥の進化にも興味がある方は、こちらの本もオススメ!
恐竜も鳥のようにこんなことをしていたのかも?と考えると恐竜ももしかしてなかなか可愛いことしてたのでは?と思えてきます。
川上先生のお話を聞いてるようなテンションで一気読みできますよ!

鳥類学者 無謀にも恐竜を語る (新潮文庫)

鳥類学者 無謀にも恐竜を語る (新潮文庫)

ちなみにこの本の書評を恐竜担当の小林先生が書かれているのですが、小林先生も川上先生にすっかり夢中にさせられてしまっています。笑
ますます共演が楽しみですね。


丸山 宗利先生【夏休み子ども科学電話相談の先生たち】

夏休み子ども科学電話相談」という夏休み期間中のラジオ番組が大好きなのですが、そこで質問に回答してくれている先生方を勝手に紹介していくシリーズです。

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丸山 宗利先生(九州大学総合研究博物館准教授)

昆虫担当

2016年夏*1に初登場でした。ふんわり癒しボイスでの「おはよ~」「いいことに気付いたね」に和みます。

今年(2018年夏)は上野の国立科学博物館で開催されている「昆虫展」の監修をされていたり、つい最近沖縄で洞窟に生息する新種のアリを発見したりと、第一線で大活躍されている昆虫の先生。


こんな先生に電話で直接質問に答えてもらえるなんて超贅沢ですよね。
図鑑の監修や研究エッセイなどの著書もあり、情熱大陸で取り上げられたりもしているので、ガチ昆虫キッズの中にはラジオで「丸山先生が大好きです!」と告白してくるくらいの熱いファンもついています。

Twitterではかわいらしいアイコンで発言されていらっしゃいます。
昨年の出演回では合間に「がんばるぞい!」と投稿したり、「はいどーも!丸山でーす!」「大きいお友達、シアントキシンていうてみてー!」など、他の先生のキャッチフレーズ(?)を取り入れながら、Twitterで実況して盛り上がっている大きなお友だちを喜ばせてくれました。
今年も「ラッキーカブトムシ問題」について、ラジオでお話し切れなかった分をTwitterで補足説明してくださったりとサービス精神旺盛な先生です。

アリと共生する生き物がご専門とのこと。「ツノゼミ警察」というもう一つの顔も持っています。

小さい未就学児のお友だちからの可愛い質問が好きな印象。
昨年のダンゴムシのまうまうタイプとまうまわないタイプ、暑いからカブトムシを水に入れてあげたい、など、可愛い質問にふんわりした語り口でたくさん答えてくれるのを楽しみにしています。
(まうまうタイプについては下記のリンク参照)
https://www.nhk.or.jp/radiosp/kodomoq/answer/0828_insect.html‬
まう山先生もメロメロです。

丸山先生が監修に関わっている上野の国立科学博物館で開催中の「昆虫展」も夏休み盛り上がりそうですね。
夏休み後半の丸山先生ご出演回に「昆虫展で見ました!」というお友だちが質問してきてくれたらリスナーとしては胸熱なので期待してます!*2

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7/27のご出演回の「科学のタネ」のコーナーで沖縄で発見された洞窟生のアリの新種についてお話しされていたのですが、アリの目についてTwitterで質問してみたら、リプライで回答してくださいました!
しかも質問から5分での即レス!大人なので番組に電話して質問することはできませんが、こうして直接ご回答いただけて嬉しかったです。
丸山先生、お忙しい中ありがとうございました。


洞窟も光が届かないという意味では、深海の生物と同じように目を退化させる生き物もいるんですね〜。

*1:最初2017年夏と書いてしまいましたが修正いたしました。失礼しました。

*2:8/29の丸山先生登場回に昆虫展を見に行ったというお友だちが質問してくれました!

永田 美絵先生【夏休み子ども科学電話相談の先生たち】

夏休み子ども科学電話相談」という夏休み期間中のラジオ番組が大好きなのですが、そこで質問に回答してくれている先生方を勝手に紹介していくシリーズです。

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永田 美絵先生(コスモプラネタリウム渋谷 解説員)

天文・宇宙担当

可愛くはきはきした声でお友だちの気持ちを汲みながら優しく回答してくれる美絵ちゃん先生。
数少ない女性回答者レギュラーです。
美絵ちゃん先生のアイドルは土星で、子ども時代は土星の下敷きを愛用していたそう。
お話を聞いていると、本当に宇宙が大好きなんだなぁというのが伝わってきます。
何度生まれ変わってもまた絶対この仕事をしたいとラジオで語っていました。

プラネタリウムの解説員のお仕事をされているということで、子どもに対して科学的な知識を分かりやすく噛み砕いて説明するのがものすごく上手です。
それだけでなく、「唐揚げ座を作りたい!」「宇宙人は悪い人なの?」といった、もはやそれって科学電話相談の範囲なの???どう答えるの?という質問まで、

「星座は88個って決まっているんだけど、かんむり座っていうのがあってね、それが唐揚げの形に似てるんじゃないかって思うの。
 自分で星を観察して唐揚げ座を作っちゃってもいいのよ~。先生も食パンが好きで、自分で食パン座を作りました。
 星はずっと場所が変わらないから、星を見るたびに、あの時星座作ったなぁ~って思い出せるんです」

「宇宙を旅するためには、周りの人と協力する力が必要。宇宙飛行士にはそういう人が多いんです。
 だから、遠い宇宙から地球にやってきた宇宙人も悪い人じゃないって先生は思います」

などなど、子ども向け番組の回答として100点満点のところ、優しさとロマンを追加した300点の回答を連発する名回答者です。
宇宙って広くて分からないことも多いので、子どもの想像力をかきたてるんでしょうね。
その豊かな想像力をけして否定せず、尊重してさらに興味を深められるようなお話をしてくれます。

それから、天文・宇宙ジャンルの質問では「地球はいつなくなるの?」「他の星に人間は住めないの?」という類の質問が寄せられることが多いのですが、これに対する回答も先生方の腕の見せ所。
天文の視点で語られると地球を形容する「掛け替えのない」という言葉の意味、戦争や環境破壊の愚かさが分かります。

永田美絵先生のお話は、大人のリスナーでもジーンと感動してしまいます。
先生の魅力あふれるTwitterもぜひ。

田中 修先生【夏休み子ども科学電話相談の先生たち】

夏休み子ども科学電話相談」という夏休み期間中のラジオ番組が大好きなのですが、そこで質問に回答してくれている先生方を勝手に紹介していくシリーズです。

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田中 修先生(甲南大学 特別客員教授

植物担当

味のある関西弁(京都弁かな?)で植物のことを教えてくれる田中先生。
「芽ぇがでて、根ぇが伸びて、実ぃがでけるの」。そんな調子です。
ここ数年は夏休み前半に出演されていることが多い印象。
関西弁の久留飛先生と一緒の回は、関西系のイントネーションの回答が続きやすくなります。

田中先生と言えば絶対に外せないのは、やっぱり専門用語のコール&レスポンス。

子どもたちに疑問の答えのキーワードをちゃんと覚えてほしい!という気持ちでこのリピートアフターミースタイルが生まれたそうですが、
熱心なリスナーは田中先生の出演回にこの「言うてみて~」を心待ちにしており、いざ田中先生の「言うてみて~」が炸裂すると、TwitterのTLは大いに沸きます。
番組自体が人気番組なので、放送中は番組名の「#夏休み子ども科学電話相談」は常にTwitterのトレンド上位にあることが多いのですが、
7/25の放送回では田中先生がコール&レスポンスを求めた「クロロフィル」までもがトレンド入りを果たしていました。

田中先生のお話を聞いていると、クロロフィルアントシアニンポリフェノールなどの色素を作る物質名は頻出単語で、私もばっちり記憶しました。
リピートアフターミースタイル、効果絶大です。

その他にもイチョウのようにオスとメスが別の株になる「雌雄異株(しゆういしゅ)」、オクラなどのねばねば物質「ムチン」などもコール&レスポンスされてましたね。



「ひまわり畑のひまわりはみんなカメラ目線で写真撮ってもらってるの」
「花の種類によっても密の味が違うんです。植物もそれぞれ工夫を凝らして虫に来てもらいたいと思ってるもんですから」
といった植物の視点に立った立場でのコメントも魅力だと思います。

しかし植物って身近なのに意外と知らないことがたくさんあったり、なるほど賢い生存戦略だなあと思わされることが多いです。
番組公式サイトの田中先生のプロフィールにも書かれていますが「植物は動きまわれないのではなく、動く必要がない」。
そのための工夫や仕組みを知ると、大人でも新鮮な驚きがあります。

久留飛 克明先生【夏休み子ども科学電話相談の先生たち】

夏休み子ども科学電話相談」という夏休み期間中のラジオ番組が大好きなのですが、そこで質問に回答してくれている先生方を勝手に紹介していくシリーズです。

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久留飛 克明先生(非営利法人昆虫科学教育館館長)

昆虫担当


お友達の質問にゆったりした関西イントネーションで答えてくれる昆虫の先生です。
しかし、ゆったりリズムのなかに突如キレのある一言を繰り出してくることがあり、昨年(2017年夏)は「それが蝶のやり方や!」という発言がリスナーに大きなインパクトを与えました。
今年(2018年夏)は放送初日に洗濯機で洗濯されたのに無事生還したというカブトムシを「ラッキーカブトムシ」と呼び、エピソードの強烈さもあって今夏の放送開始数日にして既にこの番組リスナー内での流行語大賞候補(?)です。


そして、毎年必ずGの話をどこかで持ち出してくるという傾向があります。
これは「せっかく子どもは先入観なしに興味を持って昆虫を観察しているのに、大人が嫌がるせいで、『気持ち悪い』『怖い』 と思ってしまう。どうか子どもの興味関心の芽をつぶさないように距離を置いてあたたかく見守ってほしい」
という話も毎年されているので、「Gだって普通の昆虫の1種なんだよ」 ということを伝えたくてあえて話題に出しているのかなー、とも思います 。
しかし、なかなかにそのGについての情報が生々しく、「すりつぶしてどのくらい菌がいるのか調べてみたら人間の手の平と同じくらいだった」「手で捕まえたらぶにゅっとしていて少し生臭い」といった話にアナウンサーやリスナーは苦笑い・・・・・・。

 

Twitterやブログなどで発信もされていらっしゃいます。

「いつもぶらぶらしている」とおっしゃっていましたが、ぶらぶらしながら昆虫を探し、小さい命が懸命に生きている様子、 命をつなごうとする様子、その一瞬を切り取り見つめるまなざしが優しくて愛を感じます。

 

(※リンク先、昆虫の画像てんこ盛りです)

 

語り口の優しさにファンも多い久留飛先生です。